飛行機のボディにぽつぽつと
「鋲」が並んでいるのを
見たことはありませんか？

実はこれ、人が手作業で打って留めた鋲なのです。
航空機の機体の外板と補強材、フレームなどは、約100万本の鋲で結合されています。
しかも、そのすべてを厳しい公差内に収まるよう、穴を開けて差しこみ固定しなければいけません。
ですが、曲面でもこの精度で鋲が打てるのは人間だけ。
高度な技術の「鋲打ち」はまさに航空機組立ならではの作業です。
新人実技教育ではこの鋲打ちも含め、工具を握るのが初めての人にも 不安がないよう丁寧に指導します。

富山　久輝　　　　所属　株式会社エアロ　　組立一課　GX R/J

宮崎県出身　宮崎ユニバーサルカレッジ　航空科卒　平成17年入社

小さい頃からプラモデルとか組み立てるのが好きでした。それに、家の近くに航空自衛隊の新田原基地があって、戦闘機の離発着なんかよく見ていましたから、いつか、航空機の製造にかかわりたいとずっと思っていました。
でも、宮崎では航空機は作っていませんからね。
OSKなら航空機の製造に関われる職場をいくつも持っている。航空機業界に携わりたい人なら、とてもいい会社だと思います。
入社以来、さまざまな機種に関わらせてもらいましたが、航空機って、図体は大きいのに、細かいところに小さな部品をいくつも付ける。これは意外でした。
そうやって一つずつ気づきながら愛着がわいてくると、入社当初は、空を見ても「あ、飛行機が飛んでる」くらいにしか思わなかったのが、10年たった今は、「あぁ、あの飛行機、自分が作った飛行機だ！」って空を見るのが楽しくてしょうがない。そりゃあ、仕事は大変な時もあります。
時期によっては残業が増えますから。
でも、「完成させる達成感」があるからいい。
ものづくりのやりがいって、そういうことだと思います。